惣領冬実の「マリー・アントワネット」(裏ブログとは違うよ) [読書&映画]
9月23日に発売だった
惣領冬実の「マリー・アントワネット」
アマゾンで買おうとしたら、どういうわけか予約なのか送料の350円かかるっていうんで
ふつうのお店でダーリンに買ってもらいました(極端な出不精なんだな~)
やっぱり前々から、私が言っていたとおり、
王さまはすごいイケメンに描かれていた!
まるで「MARS」のレイちゃんのようでした…。
そこまでかっこよくせんでよいいのにというくらい、ハンサムでございました。
冒頭の大人になった王妃さまのお顔っていうのが
なんとなく、今フランス映画で引っ張りだこのカトリーヌ・フロに似ているような気がして~。
ヴェルサイユ宮殿監修っていうのがすごいです。
絵がやっぱり現地で取材してきたのは違う!って感じで
本当に詳細に描かれていた。
しかし、プチ・トリアノンの館の内部の詳細っていうのは、
いわゆるこのころのフランス貴族の一典型ではないかと思うのですね。
それは、「ベルサイユのばら」の外伝に載っていたジャルジェ家の構造とも
基本的には全く同じだし、
この間見た、ベルギーかオランダ貴族のお話の映画
「素敵なサプライズ」に出てきたお屋敷の内観ともそっくりでした。
白黒でできた格子柄の床。それも斜めに走らせるのがヨーロッパですね。
そして、瀟洒な透かし模様の入った片翼だけの階段。
う~ん、いいですね。
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マリー・アントワネットはなんていうのかな、
死んで名を挙げた人ですよね。
生きているうちは、罵詈雑言の嵐でしたが。
ルイ16世は、長らくツヴァイクの伝記が世の中に浸透していたせいで
デブでチビで愚鈍な王様と誤解されていましたが、
全くの逆で、ものすごく名君だったんですよ、
世の中を改革しなければならない、と思っていたから
結果的に革命が成功できたんであって、
暴君だったら、1789年の7月14日に
民衆を徹底的に痛めつけることもできたんですね~。
ナポレオンは案外非道でして、大砲に「ぶどう弾(散弾のこと)」を入れて
虐殺することもいといませんでしたが、
ルイ16世さまは、やはり最後まで使わなかったとか。
(知らないから使わなかったわけじゃないよ)
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マリー・アントワネットとフェルセンの恋ってものすごく有名ですが、
これも結局、学者たちの間では意見の分かれるところで
フェルセンは単なる王妃様の取り巻きのリーダーに過ぎないという意見や
王さまがあまりに頭が切れるので、息抜きにバカっぽいフェルセンとの会話を
楽しんだんじゃないかっていう説もあり、
中野京子さんなどは「ロココの時代というものを考えてみると、肉体関係がなかった、ってことが
不自然」ともおっしゃっていて、決定打には欠けるところです。
ただ、わたくしが思うに、
案外、この夫婦はあっさりしていて、ドロドロの不倫を楽しむタイプではなく、
ちいさな家庭の幸せを大事にしていた、とも思えたりするんですよね。
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しかし、本は「え? これで終わりなの?」って感じで
面白いのに、すぐおわちゃった、続きはないの?って感じ。
だけど、「チェーザレ」も11巻でずっと止まっているし、
早く先が読みたいんですよ~。
わたくしが死ぬまでには全部読みたいです。
惣領センセ、頑張って。