≪エーゲ海に捧ぐ≫にまつわる思ひ出 [ちょっとした考察]

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この間、編みあがったニットを首のところだけ繋いで、

どんな具合かを鏡で確認するために

廊下をうろちょろしてたら、

ちょうど夫サマが帰っていらしって

「なにしてんの?ジュディ・オング?」

と笑っておっしゃいました☆

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子供にジュディ・オングって知ってるかと尋ねますと

「しらん」でございまして、ま、それも当然かな~と思ったり。

その後、編み物教室で「ジュディ・オング知ってる?」と聞いたら、

オリジナルはしらないけど、よくお笑いで物まねされるから知ってるとのこたえ。

へぇえ~~

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実はうちの夫サマはこのジュディ・オングの「魅せられて」のLPを持っていた!

それは連れ添ってン十年なのに、今知ったことでした。

で、驚きつつも、そのLPを聴きながらこのトピを書いてるんですけどね・・・・。

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よく考えてみれば、大ヒットしたといっても、それはわたくしが高校生の時の話。

しかし、十代のアタマっていうのはそれはそれは記憶力が良くて、

ここ二三年の出来事も次々から忘れてしまう昨今、

ことの細部まで詳細に覚えているものなのですよ。

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「エーゲ海に捧ぐ」って原作が池田満寿夫の小説で芥川賞を受賞したんです。

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池田満寿夫はもともとが画家ですので、すごい才能だ、と思ったんですね。

で、読んでみたんですが、

よくわかんなかった。アニタっていう女がどうやら主人公らしいってこと意外は。

そこで、池田満寿夫がさらに、映画を作ったんですヨ。

映画は、映画はすばらしく美しくて、

高校生が見るにしては刺激の強いモノでした。

やっぱり、話のすじはさっぱりわかりませんでしたけど。

紫に近いほど青いエーゲ海、太陽の強い光にさらされた白い建物、

「すげ~、こんなきれいなところあったんだ!」って感じです。

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まぁ、当時の日本人の平均的な感想じゃなかったんじゃなかろうか?

それほどまでに、ギリシャって国は遠かったんですよ。

そして、本当に感動したのが主人公である、イロナ・スターラの美しい肢体ですよ。

この映画の彼女は不思議な透明感をたたえた美女で、本当にどんなポーズをとっていても

淫らな感じはみじんもせず、美しかった。

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何ていうのかな~、今って巨乳とか美乳とかオッパイの形ばっかり気にしているようだけど、

西洋の女の人のカラダって、美しさの秘密って実は姿勢のよさじゃないのかな

ってそのとき思ったんです、

だって、ピンと背が伸びていると、背骨がヒップにいたるまで美しく弧を描いて

立体的なんですよね。

これって男性は絶対にそうはならないし、あの美貌で女をタジタジさせている

アンドレイ・ペジック君もできないワザです☆

日本人ってここまで姿勢がいい人ってあんまりいないから、というより、

もともと西洋人と東洋人というか日本人はもともと腕の付き方が

違うんじゃないかって思ったもんです。

この主演をした謎の美女イロナ・スターラは実はのちのチッチョリーナでございました。

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彼女、このあと豊胸手術したみたいにみえるんですけど・・・・。

彼女があの映画で見せた、「透明感」はなぜかすっかり消え失せ、

ただ単にお色気ムッチリの人になっていました↓

ポルノ女優だから必要に迫られてやったのかもしれないけど、

そのとき女性のカラダの美しさっていうのは、胸の大きさじゃないな、と思ったのでした。

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で、もともとジュディ・オングのこの「魅せられて」ってどこに使われていたのかっていうと

この映画、協賛としてワコールがタイアップしていたのね、

それで、フロント・ホックブラっていうののCMをしていて

イロナ・スターラの姿とともに、ジュディ・オングの歌声が広まっていったというわけです・・・・。

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 今から見るとブラジャーの位置がちょっと下だよね~?

昔は「寄せて上げなかった」!

で、その後、「エーゲ海」よりもジュディ・オングのこの歌が爆発的ヒットをしまして

当時のレコード大賞を受賞した、と。

このときのジュディ・オングの衣装もすごく話題になったんですよね。

これはもともと、イロナ・スターラが真っ青なエーゲ海を臨む岬に半裸になって立ち、

シースルーのヴェールを棚引かせてたのをイメージしていたんだとおもうけど、

その後勝手に進化していますよね・・・・。

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なんか、ちょっと前のコトのような気がしますけど

1979年の出来事ですんで 

あれから軽く30年はたっているのね・・・・。(年取るはずだわ・・・・orz)


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niki

ジュディ・オングさんをウィキってみましたが、台湾の方なんですね。
お美しい。しかもマルチリンガル!
天は幾物をも与える・・・・ですね。

池田満寿夫さんは、小さいころテレビで見ましたが、ゲージュツカなんだなぁ、
このおじさんは、と漠然と思った覚えがありますww
by niki (2012-08-03 15:22) 

sadafusa

>nikiさま
  nice & コメントありがとうございます!
  ええ~、やっぱりnikiさまもジュディ・オング知らないの!
  すごいショック。ジェネレーション・ギャップ感じるわぁ。

  彼女はね、北京語、台湾語、日本語、英語、スペイン語と
  話せるのよ~~~。

  で、去年、日展に入ったら、洋画の部門で入選しておられました。
  モチーフは長崎の料亭だと思うけど、とっても雰囲気のある
  すてきな絵でした・・・。

  池田満寿夫も時の人でした・・・・。
  トピに載せてある「エーゲ海に捧ぐ」の表紙の絵は池田さん自身の
  絵よ。
by sadafusa (2012-08-03 16:39) 

sadafusa

月乃さま nice ありがとうございます!
by sadafusa (2012-08-04 16:41) 

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