心に沁みるおと ~フジコ・ヘミング~ [芸術]
最近、精神的にへこむことが多いです。はぁ~
そういうとき、わたくしはフジコ・ヘミングのCDを聞くことが多いです。
フジコさんは毀誉褒貶がとても多い人なのですよね。
彼女のコンサートへいったことあるけど、たしかにミスタッチが多いんですよね。
だけど、彼女の良さとはそういう正確さにあるんじゃなく、やっぱりハートかなぁ。
彼女のピアノは一昔前のヴィルトォーゾの香りがする。
大きなコンサート会場より、美しい絹張りのサロンが、
人々の喧騒より、さんざめくひそやかなためいきのほうが
彼女のピアノには似つかわしい。
繊細で、ひそやかで、淡くて、ロマンティック。
彼女の音は、ろうそくの光にきらめくシャンデリア。
マントルピースに飾られた芍薬やリラの花。
このアルバムはどの曲も好きだけど、
一番すきなのがショパンのエチュード「革命」
この曲は、これみよがしに派手に弾く人が多いけど
そういうスタイルは好きじゃない。
これは「革命」ってついているけど
心に葛藤を持っている人の内面を描いているような気がする。
とても、内向的でつらい運命を静かに耐え忍んでいるような
そんな演奏・・・・。
わたくしは、ほかにも好きなプレイヤーはたくさんいるけれど、
そしても、もっともっと超絶技巧ができる華やかなタッチの人もしっているけれど、
ベルエポックのころの貴婦人の衣擦れの音がするような彼女のピアノが一番すきかも・・・。
2012-03-08 17:31
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>たーちゃんさん niceありがとうございます。
by sadafusa (2012-03-09 18:03)