見てびっくり! 一見は百聞にしかず、デシタ。 ~テルマエ・ロマエ~ [読書&映画]

今日、噂のテルマエ・ロマエを見てきました。

この漫画、実はトモダチから

「面白いよ」と教えてもらって読んだ漫画で、

最近の傾向についていけない私の数少ない「読めるマンガ」のひとつだったのです。 汗

内容は日本とイタリアにおけるお風呂の比較文化学みたいなノリで

面白いっていっちゃ、面白いんだけど、

なんかこうカタいよな、とか思っていて。

最近、「セイントお兄さん」みたいな漫画も流行っているので

こんなふうにゆる~くアカデミックなのって好まれるのかな~と思っていたりして。

で、映画でしょ?

初めは「絶対にヘンやろ?」と

昔の加山雄三扮する、噴飯ものの「ブラック・ジャック」なんかを想像していました。

で、この手の映画が大好きな夫サマが「めちゃくちゃ面白かった」

って何度も何度も言うんです。

海外歴史ドラマ好きのわたくしの心を読むように

「セットはね、「ローマ」のやつを使ったらしいよ」

ナヌ? でも・・・「え~、そんなん人のフンドシで相撲をとるみたいでなんかみみっちいじゃん!」

と、レイ・スティーブンソンがお気に入りのわたくしは、なんだかな~みたいなかんじで

イマイチ、行く気になれなかったのですが

むりやり夫サマが

「ね、絶対に見て後悔はさせないから!

 絶対面白いって思うに違いないよ。

 見て面白くなかったら、ボクのこと思いっきり罵ってもらってかまわないから!」

と、自ら劇場に赴いて、指定席をとってきてくれたのでした・・・・。

なんでここまでするかな~と、夫サマの半ば押しつけ的親切にあきれながら

朝、学校へいく娘に

「今日の三時の回でテルマエみんねん。」

「え?ウソ~、私もイク!」

ということで急きょ二人で見ることに・・・・。

感想は・・・・感想は!!

夫サマに感謝してます。ここまで出来が良いなんて正直、全然思っていませんでした。

主要キャスト全員日本人なんて滑稽すぎるやろ!と思っていましたが、

主役のルシウス扮する阿部寛があまりにぴったりでびっくりします。

彼は本当に西洋人の中に入っても、さらに彼らよりアタマ一個分ほど背が高いんですよね。

もう、それに体の全体的なプロポーションも非常によく、胸板も厚く、手足も長く、腰骨の位置も高い。

ギリシャ彫刻のように美しかった。

すっぱだかのシーンもそれこそ何度もありますが、本当にびっくりしますヨ。

ルシウスは現代日本と古代ローマを行ったり来たりするんで

当然、日本の温泉のユカタを着ているシーンもあるんですが

そこはもともと日本人ですし、ピタリと決まる。

でも、古代ローマ人の恰好をしていてもまったく違和感がないんです。

古代ローマ人に見えちゃったりする!!

本当に稀有な資質の持ち主です。

脚本も原作の持ち味をいかしつつ、実に精巧に歴史を鑑みつつ、作られていて

洒脱でした。

で、どういうわけか途中のBGMはイタリア・オペラでして

歌っているのは三大テノールのひとり、プラシド・ドミンゴです。

トスカの「星はひかりぬ」とかさりげなく入っていたりして・・・

観ればわかると思うけど、力の抜けた軽妙なセンスが抜群なんですよね~。

もう、この映画も劇場で見られるのはあとわずかかもしれません。

こんなわたくしがいうんです。チャンスのありそうな人はぜひ見に行って!

 


 


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コメント 1

sadafusa

>月乃さま nikiさま 月夜のうずのしゅげさま
  nice ありがとうございます!
by sadafusa (2012-07-22 00:18) 

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