天地明察 [読書&映画]
確かに子供の頃は「ご明察!」ってことばは使われていたように思う。
今は使わないよね・・・。
本当は「るろうに剣心」が見に行きたかったんですが
ま、こっちはこっちで面白かったのでマル。
いや、期待した以上に面白かったです。
どんな話かっていうと、江戸時代の理系男子の話ですワ。
主人公の安井算哲は、会津藩お抱えの碁打ち。
上様が御展覧になる碁を打つ身分。
しかし、ライヴァルの本因坊とは本当に真剣勝負をしたことがなく、
上様の前では、すでに考案されて勝負のついたものをただ打ってみせるだけ。
それじゃ、ツマラナイ。
で、ある日、掟をやぶって本因坊とひそかにたくらんで上様の前で
真剣勝負を挑むのです。
それがために、算哲は北極出地、つまり北極を基にした、土地測量の旅に行かされちゃうのですね。
もともと、算哲は数学の幾何の問題を解くのが大好きな
理系男子、だんだんと星を見ることにハマっていくのです。
そこで、いっしょに仕事をすることになった北極出地の同僚が
「今の暦は狂っている。冬至や夏至に至っては1日・2日の差がある」
ということを聞かされます。
「正しい暦を作ってみたい」という大きな欲望にとらわれる算哲。
さぁ、どうなる?
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やっぱり世の中、昔から理系、文系、体育会系とわかれているモンなんですね。
星辰へのあくなき追求っていうか・・・。
岡田クンがさわやか理系男子を演じていてよかったです。
宮崎あおいも大河で鍛えられたのか、立ち姿がとても美しかった。
艱難辛苦の末、結ばれたおえんと算哲。
ふたりは生涯夫唱婦随を貫き、そして生涯の夢であった偕老同穴を果たす。
話が単純ではなく、結構ハラハラとする展開なのです。
江戸時代に使っていた暦は800年も昔の中国伝来のもの。
そこで、元の時代の「時授暦」のほうが正確なので、こっちを採用しようとするのですが、
しかし、しかし・・・ナノデス。
なかなかに江戸時代のように物事の秩序が固まってしまった時代に
新しいものを取り入れるのは難しかったようです。
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最後、自分の命を賭して、「大和暦」の証明を京都の梅小路で証明しようとする
算哲です。
こっそり後をつけてきて、見事算哲の
「天地明察」が果たせたとき、
「旦那様、旦那様」とまろびつつ、駆け寄るおえんの姿の美しさ。
ま、本当は男女同権ですけど、そうは思いつつ、夫を立てるほうが
周りものには「見よい」ですよね。
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この「大和暦」はのちに「貞享暦」となり、
安井算哲は名を改め渋川春海と名乗るようになったのデシタ。
>月乃さま 月夜のうずのしゅげさま nikiさま
nice ありがとうございます!
by sadafusa (2012-09-19 15:24)