三月読んだ本のマトメ [読書&映画]
最近、so-netの調子が悪いです!
というか、私のPC、ちょっと前に買い換えてwin10にしたのだけれど、
なんというかすごく使いづらい。
そして、初期設定の段階でものすごく排他性が強くしてあるのか、
ログインしても、すぐログアウトを勝手にされてしまうのですね。
まあ、そういうのもいろいろとネット検索して、
設定を変えれば、よくなるんだろうけど最近、
そういうチマチマしたことするの、嫌になってきたりしてるし。
おばさんはね、キカイに強くないのよ。
ああ、XP時代が懐かしい。あれでよかったのになぁ。
最近、ちょっと調子悪くて、本も読んでない、
というかアニメのベルばらにはまりすぎて、
アニメばっかり巻き返し繰り返し見てたから、あんまり突っ込んだ本が読めなかったなぁ~。
アニメって原作と全然違うね。
あれはトラウマの話だったんだなぁ。
つい自分の心象風景を重ねて登場人物を見てしまうからか、思い入れもひとしおよね。
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読むのが苦痛だったぁ。
筋というかトリックがレトロすぎて、全然ハラハラドキドキ感がない。
ただ、ホームズの冷静沈着さ、ルパンの大胆奇抜さ、
どちらも英仏にその名をとどろかせた傑物ゆえのプライドをかけた応酬は見事だったが。
私は、ルパンシリーズを全巻踏破するつもりでしたが、もうそれはやめにしたい、と思います。
これ以上読むと読書がキライになりそうなので。
読了日:3月27日 著者:モーリス・ルブラン
高野さんのソマリラヴな気持ちは一冊の本を書き終わるだけではすまなかった。
以前はソマリランド中心だったが今回はソマリアがメイン。
ソマリアを具象しているのは、ホーンケーブルテレビの豪腕姫・ハムディ。
この人は生粋のソマリ人なのだろうか?
西洋人のハーフのように色が白く、整った顔立ち。
さながらアラビアンナイトのお姫様のようで写真で見るだけでも絶世の美女。
しかし、彼女もソマリアも気難しく、なかなか高野さんに本心を見せない。
ここまで、ソマリアを好きになってどうする?とは思うけれど、理性でわりきれないのが恋だから。
読了日:3月19日 著者:高野秀行
よくできた女(ひと) (文学シリーズ lettres)の感想
excellent woman(よくできた女)とは、
昔のイギリスのハイミスに対する蔑称だったのだろう。
育ちもよく、教育があり、家事一般がキチンとこなせ、面倒見もよい。
しかも娘をかばううるさい親がいない。
だから使いやすい、都合のいい女という意味だ。
主人公は決してめげない。今ここにある幸せに感謝できる人間だ。
決して分にすぎた夢はみないと自戒もしている。
彼女のささやかなフラットに、なぜかド派手な夫婦が越している。
いつの間にか夫婦喧嘩の仲裁役を担わされてしまう。
オースティンの流れを汲んだほろ苦い傑作。
読了日:3月16日 著者:バーバラ・ピム
徒然草とそれに影響を及ぼした枕草子に思いをはせたエッセイ。
ふわっと優しい語り口ながらも、
人の底の底の探った本音を洞察しているところは実に鋭い。
「財産は残すものではない」
「べらべら思ったことを話す人間は見苦しい」と本気で考えているのなら、
なぜ兼好は自分の美意識を信奉して後世に残らぬように
徒然草を燃やし捨てなかったのか?
そこが最大の矛盾だなぁと読みながら思っていた。
が、酒井さんは徒然草自体が大いなる兼好の自慢オンパレードであって、
ナンダカンダいいながら認証欲求の激しい人だったのだろうと結論付けている。サスガ。
読了日:3月15日 著者:酒井順子
歴史的人物はどこに視点を定めるかで、悪者になったり、いい人になったりする。
ふつうは菅原道真がいい人で時平が悪者になるのだが、
この小説はその反対。
時平はあんまりお勉強はできなかったけど、政の本質を知っていた人。
して道真のほうはすんごく俊才だったけど、KYの困った人。
公卿のみなさん、困りに困って、道真が二度と帰って来られぬよう大宰府に送り込む。
本当は中国ぐらいまで行って欲しかったんだけどね。
ま、いいか。そこでなら、いくら威張っていてもいいからね。
読了日:3月9日 著者:奥山景布子