本当のしあわせって? ~ブライダル・ウォーズ~ [読書&映画]
今日はロマンチックでありながら、
ちょっと考えさせられた映画をご紹介しましょう。
「ブライダル・ウォーズ」 2009年、アメリカ。
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NYに住むエマとリヴは無二の親友。そしてふたりには共通の夢があった。
・・・・それは、6月にプラザ・ホテルで結婚式を挙げること。
あまりにふたりが「プラザ・ホテル」と連呼するので
? だったんですが、NYのプラザ・ホテルはもっとも格式のあるホテルとしてNYっ子には
あこがれの的ホテルなんだそうです・・・・。そうなんだ。
というのも、ふたりはごく幼いころ、アフタヌーン・ティーをするために、
これまた母親同士が友人だったため、プラザホテルに連れられてきたのですが、
偶然、そこで花嫁さんを見るわけです。
その花嫁さんが、あまりに美しくて、ロマンチックで・・・。
ふたりの脳裏にきっちりとこのことは刻印されちゃうんですね。
で、ちょうどふたりは同じ時期に恋人ができて、やはり同時にプロポーズされる。
ヤッタ~~! 天にも昇る心地ってこのことかしら?
ふたりは、勇んでカリスマ・ウエディング・プランナーのおばさんのところへ
プラザホテルでの挙式を予約に行くわけです。
そして、幸運なことに6月には同じ日に2組の空席と、
別な日の1組の空席があった!
ということで、ふたりは別々の日に予約を入れたハズなのですが・・・・。
なんと、オバサンの秘書が間違えて同じ日にしてしまったのです。
どっちかが譲ってプラザホテル以外で挙式をするか、
それとも、7月以降にすれば問題は解決するのですが、
長いことそれを夢見てきたふたりは、今さらそれは譲れない・・・・・。
挙句の果ては、すさまじい泥仕合ですね。さすが、肉食系といいましょうか。熾烈な争いすぎて
ちょっとなぁ~、です。
そこらへんは映画で堪能してください。
また、チェックするポイントとしては、やっぱり結婚式のドレスや小道具でしょうかね?
リヴ扮するケイト・ハドソンは辣腕弁護士役ですので、とってもリッチでゴージャスな結婚プランなんですね。
一方、エマ扮するアン・ハサウェイのほうは、ただの小学校の先生なので、リヴほど派手な挙式は
しないのだけれど、それでもとても古風でシンプルな挙式もとてもとても素晴らしい。
加えて、やっぱりアン・ハサウェイがとても美しいんですよ。色が抜けるように白くて
しかも真珠のような艶があって・・・・まるで白鳥のような優雅さでした。
ケイト・ハドソンも十分にチャーミングなんですけど
これほど美女のアンが横にくると、ちょっと分が悪いって感じだったかなぁ。
また、お国柄というのか、やっぱりブーケなんかも、
ちょっと日本のものと趣向が変わっておりまして
作りこみ過ぎないんですね。
しかも、結構ヴィヴィッドな色を選択しておりまして
そこがやっぱり興味深かったところかな・・・。
映画ですから、これほど浅ましい女の闘いをしても
めでたく元の鞘に収めることができましたが、
ふつうだったら、絶対にこの友情は壊れちゃいますね。
いくら、コドモのころからの夢はお互い譲れなかったにせよ、
こんなに意地悪く、あくどく親友に接することができるのならば、
今までの友情はなんだったのか?と思います。
何よりも、こんなに浅ましい、いやらしい自分を見て、自己嫌悪にならないのか?
自分自身ならまだしも、誰よりも一番ステキな自分を見せたいはずの
将来の旦那さまにこんなところをみられていいの?
と思いますね。
なによりも当日衆人監視の場面でとっくみあい。
いくらゴージャスな場所で美しく着飾っていたとしても、
ココロはとんでもなく醜い。
「恥を知れ」とはこのことです。
・・・・・こういうことは何よりも避けたいことです。
結婚式は、人生のゴールではなく、始まりなのですから。
やはり、何よりも大事なのは愛、
そして相手を思いやるキモチなのだな、と映画を見ていて思いました。
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