北欧の樹氷のきらめき   ~フィンランドのピアノ小品集 by  館野泉~ [芸術]

みなさま、大河ドラマってみてらっしゃいますか?

わたくしはひさしぶりに「平清盛」見ています。

大河って昔に比べると、蓬髪をしていたり、妙にセンチメンタルだったり

重厚さに欠ける、ような気がします。まぁ、何事も時代の潮流があるのだとは思うけど・・・・。

今年は、あんまり人気ないみたいですね~

いつも思うのですが、たぶん時代色を出すため、出演者の方はカオをなにかヨゴレメークしてますよね。

・・・・・でも、平家の棟梁息子たる清盛がこんなにキチャナくていいのか、などど

逆に疑問を感じてしまったりしますが・・・・・

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ところで、この「平清盛」とタイトルのどこにつながりがある?と思っていらっしゃる方おられますね。

そう、それは正しい。

でもね、平清盛のテーマのピアノは館野泉さんが弾いてらっしゃいます。

館野さんは東京芸術大学を主席で卒業されたあと、

ながらくフィンランドでご活躍をされていた、知る人ぞ知るピアニストなのです。

わたくしは、お恥ずかしいことに、ずっと名前をみて女性だと思っていました。

でも、実はなかなかハンサムな男性で~~す。

なんでも日本初のファンクラブがある方なのだとか????

ではでは、CDを紹介します。

フィンランドのピアノ小品集

フィンランドのピアノ小品集

  • アーティスト: 舘野泉,メラルティン,パルムグレン,シベリウス,メリカント,ハンニカイネン,リンコ,クラミ,クーラ,カスキ,マデトヤ
  • 出版社/メーカー: ダブリューイーエー・ジャパン
  • 発売日: 1996/11/30
  • メディア: CD

フィンランド・・・・?知らんなぁ~というのが

たいていの人の反応だと思います。

わたくしもほとんどしりませんでしたが、

なかなかステキなの。

わたくしは、ピアノ部門では重厚なシューマンとかベートーヴェンなどのドイツ音楽より

ドビュッシーやラヴェル、ショパンなどのフランス人および、フランスで活躍したフランス音楽のほうが

好きなのだけど、

このCDは、なんというか印象がクリスタルガラスのような、というか

光を浴びて輝く氷柱か樹氷のような清冽で、ひっそりとしずかな印象があります。

CDは二枚組でフィンランドでは有名な作曲家の作品が27曲、収められています。

シベリウスの「樅の木」などキラキラとした印象で、なかなか華麗です。

日本では結婚行進曲というとメンデルスゾーンのものが大変有名ですが、

フィンランドではクーラという方のものがより好まれるそうです。

確かにメンデルスゾーンのようなドラマティックな重厚さみたいなものはありませんが

こちらのものも清らかでつつましやかで、それでいて美しい。

北欧の、白に近い金髪碧眼の美しい花嫁が

薔薇やユリなどの華麗なものでなく、

素朴な野に咲く花の冠を被ることによって

よりその美しさが引き立てられるような感じ。

それらの北欧独特の感性をもつ曲を館野さんは繊細なタッチで見事に弾きこなしておられます。

実際、館野さんはフィンランドでも高い評価をつとに得ておられまして、

フィンランドでは外国人としては初めて、フィンランド政府から終身芸術家年金を給付されました。

ただ、館野さんは十年ほどまえに脳梗塞を患われて、

以前のように右手が動かなくなってしまったそうですが、

左手だけの曲を弾かれるなど、現在もますますご活躍のご様子です。

でも、このCDはご病気になられる前なので、

全盛期の館野泉さんを堪能することができます。



nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(0) 

nice! 1

コメント 1

sadafusa

>たーちゃんさま niceありがとうございます。
by sadafusa (2012-04-04 13:19) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。