手こずる! 「平家物語」!  by 杉本秀太郎 [読書&映画]

もう、本当に読むのに手こずっております。

杉本秀太郎さんのエッセイ「平家物語、無常を聴く」

平家物語 無常を聴く (講談社学術文庫)

平家物語 無常を聴く (講談社学術文庫)

  • 作者: 杉本 秀太郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2002/08/09
  • メディア: 文庫


杉本さんは京都出身でご自身はすでに鬼籍に入っておられるものの、

生家は未だ健在で、歴史的建造物として今は一般公開しています。

杉本さんは、京大のフランス文学出身の文学者であり、

アナトール・フランスの「赤い百合」など

けっこう艶っぽいお話の翻訳も手がけておられ、それはそれでとても美しい文章で、

愉しんで拝読させてもらいましたが、

こんなに日本の古典にも造詣が深いお方なのですね。

この本を読むのは二度目なのですが、

一度目はあまりにわたくしメが

素養がないため、ギヴアップいたしまして、

しょうがないので、宮尾登美子さんの「平家物語」を読んだり、ドラマをみたりして

底が浅いながらも、再度挑戦したのですが、

いや~、むずかしい!

一度読んでもアタマに入ってこないです。

だからといって、じゃ難しいだけなのか、っていえばそうではなく

実に美しい文章だし、深い洞察なんですよ。

そういう意味では宮尾さんの平家物語なんてそばにもよれないくらい風格があります。

今、清水の冠者のところまできたんですが、

ああ~、あしたはどうしてもドフトエフスキーの「悪霊」にとりかからねばならない。

自らフランス文学を訳して、文章もお書きになって、

平家物語も読み物系、語り系、そして「源平盛衰記」「玉葉」など幅広く読んで、

「平家」の物語を大きい視野で、しかも細かい分析をしておられる。

うう~、碩学とはこういう人のことをいうのでしょうねぇ。

しかたない、あしたからはイチニチ、一章ずつちまちまと読んでいくことにします。

どうせ、一章といっても絶対に三回読まないと理解できないですから。

スロー・リーディングしかないな、とあきらめました☆


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